幼稚園だより
落ち葉遊び
2025.12.15

落ち葉あそびから育つ “10の姿”🍂
11月の終わりに見られた子どもたちの姿をご紹介します。
秋の園庭にはたくさんの落ち葉が広がり、子どもたちはその自然素材を手に取りながら、あそびの中で多様な学びを経験していました。
落ち葉あそびのひとつひとつには、「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」がしっかりと息づいているのです。
① 健康な心と身体
落ち葉の山にダイブしたり、滑り台でみのむしを競走させて走り回ったりしながら、全身を使って遊ぶことで、体力や運動機能が自然と育まれています。

② 自立心
「自分で作ってみたい」「どの葉っぱを使おうかな」と自ら考えて行動し、遊びをつくり出す中で、“自分でやってみる”気持ちが高まっています。

③ 協同性
友達や先生と「こんな形になるよ」「こっちの方が速いかも!」と会話を交わし、共に作ったり競走したりする姿には、協力し合う力が育っています。

④ 道徳性・規範意識の芽生え
葉っぱを大切に扱ったり、順番を守って滑り台を使ったりと、自然や友だちへの思いやりの心が育つ場面がたくさんありました。
⑤ 社会生活との関わり
雨の日の後には、用務員さんが葉を集めて乾かしてくださいました。
また、先生と一緒に遊びを楽しんだりする中で、“園全体で支えてもらっている”という社会的なつながりを感じています。

⑥ 思考力の芽生え
「何枚貼ると大きくなる?」「重いと速い?」と量や重さ、速さの違いに気づき、自分なりに考える姿が見られました。

⑦ 言葉による伝え合い
「スカートみたい!」「うさぎの耳になったよ」と自分のイメージを言葉にし、友だちと共有することで、表現する力が豊かに育っています。また、年長組は遊びの面白さを他学年にも伝えるために、小さな看板を作成して各学年の廊下に掲示しました。

⑧ 自然との関わり・生命尊重
葉っぱの色や形の違いに気づいたり、「今日はカサカサしてるね」と季節の変化を肌で感じたりしながら、自然と親しみ、尊重する心が芽生えています。
⑨ 数量や図形、標識などへの関心・感覚
「何枚使う?」「もっと長くしたい」「丸い葉っぱを使おう」など、量や形、組み合わせへの興味が遊びの中で育っています。

⑩ 豊かな感性と表現
落ち葉が舞う様子を楽しんだり、みのむしや動物その他にも自分で創造したものを自由に創作したりすることで、子どもたちの想像力や表現する喜びがあふれています。
室内でも競争できるようにと、段ボールで滑り台を製作する子どももいましたよ!
落ち葉あそびは、ただ自然に触れて楽しむだけでなく、
子どもたちの心・体・思考・社会性・感性のすべてが動き出す“学びそのもの” でした🍂
季節の恵みを全身で受け止めながら育つ子どもたちの姿を、これからも大切に見守ってまいります。

