幼稚園だより
避難訓練
2025.12.15

本日、園では避難訓練を行いました。
今回は「地震が発生し、その後、給食室から火災が起きた」という想定のもと、実際の動きを確認しました。
地震発生の合図とともに、子どもたちは先生の声をよく聞き、落ち着いて行動する姿が見られました。

年長組は、まず中央校舎へ横に移動し、火元から距離を取り、その後グラウンドへ避難しました。状況を理解しながら行動しようとする姿に、年長児の成長を感じる場面でした。
年中組・年少組は、クラスごとに並ぶのではなく、「近くにいる先生について避難する」ことを実践しました。非常時には、担任の先生でなくても、そばにいる大人の指示に従って行動することが大切です。子どもたちは不安を感じながらも、先生の声掛けに耳を傾け、一生懸命避難することができました。

訓練後には、全体で振り返りの話し合いを行いました。その中で、「上履きを履いていなかった場合はどうするか」という話題が出ました。もちろん、可能であれば上履きを履いてから避難することが望ましいですが、危険な場所に戻ってまで履きに行くよりも、そのまま逃げる選択が大切であるということを確認しました。
また、煙を想定した場面では、「ハンカチがなくて口を押さえられなかったとき、どうしたのか」という問いかけに対し、子どもたちから「防災頭巾で口や鼻を覆った」という声が聞かれました。子ども自身が状況を考え、身近なものを使って身を守ろうとしていたことが伝わる場面でした。

一つひとつの行動に理由があることを、子どもたちと一緒に確認することで、防災への意識がより深まった避難訓練となりました。
日頃からの積み重ねが、いざという時に命を守る行動につながります。
今後も、子どもたちが安心して過ごせるよう、実践的な防災教育を大切にしていきたいと思います。

